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私はオートロマンを設立する以前、関東では中古車街として有名な国道16号沿いの
中古車販売店(創業31年・展示台数最低80台・月販30台)の雇われ社長を
しておりました。その時の実話をもとに同じ車で多額の差が出てしまう原因をお話します。
忙しい皆さんのために最初に結論を申し上げると

1.多額の販売管理費
2.販売管理費を補う為の諸費用
3.不公平感のある保証つき販売

この三つが中古車を高くする原因です。

1.多額の販売管理費

ところで皆さんは中古車を購入するときお店の印象を重視しますか?

お客様から見て印象が良い中古車販売店とは

・ 大きくて綺麗な展示場
・ 豊富な在庫
・ 綺麗なショールーム
・ 従業員数が多い
・ 自社工場完備
・ 中古車情報誌などに掲載されている

こんな感じでしょう。では実際にこれらを全て揃えていた私の店では
毎月こーんなに販売管理費がかかっていたのです。

・ 大きくて綺麗な展示場の家賃80万円/月
・ 豊富な在庫の評価額減100万円以上/月
・ 綺麗なショールームの維持管理費=10万円/月
・ 従業員の給料(営業3人、経理の女性2人)=200万円/月
・ 自社工場完備(指定工場なので整備士は最低5人必要)=150万円/月
・ 中古車情報誌に掲載=カー○○サー掲載料=27万円/月(11台掲載して)

これらの合計はなんと567万円/月 整備工場の利益が160万円くらいでしたから
(567−160)÷30(台)≒14万円

これだけで最低一台に14万円を上乗せしていました。
でもこれだけでは利益はゼロで会社として成立しません。
そこで登場するのが諸費用です。


2.販売管理費を補う為の諸費用

車を買ったことがある方ならご存知の以下に代表される諸費用。
「登録代行費用」:2万円〜4万円
「車庫証明代行費用」:1万円〜2万円
「納車整備費用」:3万円〜8万円(車の程度や整備内容で実際にかかる費用はばらばら)
私の店の諸費用の合計は94,000円でした。

注意)
厳密には報酬を受け取って車庫証明の申請を行っても良いのは行政書士等の有資格者
のみです。同様に申請書に記入するのも本人または行政書士等の有資格者でなけれ
ばいけません。

3.不公平感のある保証つき販売

車は機械ですからいつか必ず壊れます。でもいつ壊れるかわかりません。
それは同じ日に生産された新車でさえそうです。それが中古車だったらもっとわかりません。
中古車の保証料とはその良くわからないことを経験と勘で予測し、保証が適用される修理の
頻度と費用が会社へ及ぼすリスクを考えた上で販売価格に上乗せされるのです。
まさに保険のようなものです。しかしその性格上恩恵を受ける人もいれば全く受けない人もいる
もしかしたら全然壊れないで中古車販売店が丸儲けするかもしれない。とても不透明なのです。
この様な保証のためとその他に純粋な利益も含めて少なくとも
国産車で〜15万円 輸入車の場合は〜25万円は販売価格に上乗せしていました。

これら3つを合計すると国産車で37万円 輸入車で47万円仕入れ価格に上乗せ
されていることになります。でもこれはあくまでも最低ラインだとお考え下さい。
土地代の高い場所で商売していたり、雑誌に見開きで掲載していたらこの程度では済みません。

以上が私が社長をしていた一般的な中古車販売店の価格設定です。
勿論この様な販売形態を好むお客様もいらっしゃいますし
車に関心がなくすべてまかせきりで乗りたい方にはむしろこちらをお勧めします。

でももしあなたが「自分は車が好きだ」と言い切れ、今まで車に関して楽しいことだけじゃなく
苦い経験もしてきたとしたら間違いなくオートロマンの販売形態を気に入って頂ける自信が
あります。

オートロマンの販売形態はこうです